本当の自立

『自立する』と聞くと、

きっと多くの方が、

「誰にも頼らず自力で何でもする」と考えると思います。

 

私自身も若氣の至りから、

そのように考えて生きようとした時期がありました。

 

英語の自立するに当たる

"independent" は、

日本語の訳語には「独立する」も含まれ、

「外側からのコントロールを受けない」

「何らかの権威・権力に従わない」

「経済的な自立」

の意味合いがあります。

 

どうも、

「誰にも頼らず自力で何でもする」のが、

自立の本来の在り方ではなさそうです。

経済的な自立も、お客様や取引先ありきです。

一人ではできないものですから。

 

本当の自立とは、

必要な時に「きちんと人を頼れる人」

と言われています。

 

確かに自立していると感じる人はきちんと人を頼れたり、

必要な時に必要な方から学んだり、依頼できる人ばかり。

 

逆に、困っている人を助けることを厭わず、

(貪る、奪うような人は別ですが)頼られた時に快く、

且つ、上手く頼られ、出来ることをお裾分けしています。

 

 

人は、できることで頼られることは負担に感じず、

それで誰かが喜んでくれるととても嬉しいものです。

 

全てを一人ですることができませんし、

必ず人と人との交流があって、その中で人生を歩んでいます。

 

人との関わりの中で、本当の自立を目指す時、

自分に出来ないことはできる人に頼ったり、依頼したりすることが自然な生き方ですし、

人生の経験値や喜びも広がります。

そこに感謝や、貴方から返せる何かをお礼として差し上げることの循環が、

良き循環を生んでいくのでしょうね。

 

経済活動の始まりも、同じ仕組みから始まっています。

お互いがお互いの持つ素晴らしい才能だったり差し出せるものだったりを

必要な人同士が交換して、生活や人生を豊かにしています。

 

一人ですべてを抱える、孤立を生むのではない、

「必要な時に人に頼ることができる」本当の自立へ。

 

いつしか「若氣の至り」が終わった私は、

お客様、友人、仲間、家族、色んな人に支えられて今を迎えています。

もし、一人で頑張る「自立」を抱えている方が読まれたら、

どうぞ、困った時には、必要な時には、人を頼っていいことを思い出してみてください^^